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呉炳本蘭亭序(ごへいぼんらんていじょ) 

 『呉炳本蘭亭序(ごへいぼんらんていじょ)』の画像 
1巻
紙本墨拓,巻子装
王羲之筆 (おうぎしひつ)
縦26.0 横66.0
原跡:東晋時代
永和9年(353)
TB1350
高島菊次郎氏寄贈
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総合文化展での展示予定は未定です
 
唐の太宗が入手した王羲之の蘭亭序を,臣下の欧陽詢が模写し,これを石に刻した拓本の系統は定武本と称され,蘭亭序の拓本の中でも最も優れたものとされてきた。この呉炳本蘭亭序は,定武本の中でも,落水本と独孤長老本とともに,とくに著名な一本で,元時代の呉炳が旧蔵していたことから,世に呉炳本として珍重されている。巻後には,歴代の名家の跋が記されているが,その一部は切り取られ,馮承素の臨模した八柱第三本の巻尾に移された。