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秋冬山水図(しゅうとうさんすいず) 

 『秋冬山水図(しゅうとうさんすいず)』の画像 
2幅
紙本墨画
雪舟筆(せっしゅうひつ)
各縦47.7 横30.2
室町時代
15世紀末~16世紀初
国宝
A1398
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総合文化展での展示予定は未定です
 
周文,南宋時代の諸大家,明時代の浙派など,多様な様式学習を経て,雪舟は自己の作風を確立した。たとえば冬景の画面中央から上端にのびる垂直線は調子が強く,この線と周囲の描写との関係は一見わかりにくい。しかしこれは,中国の山水画によく現れる,オーバーハングする断崖の輪郭線が極度に強調されたものなのである。このように,構築的な空間構成,強調された輪郭線,また細い線による簡略化された皴法に雪舟様式の特徴が見出せる。