文化財情報システムフォーラムの発展的解消について

平成 16 年 3 月 1 日

 文化庁では、平成8年度より、国立博物館・美術館(当時)の収蔵作品や国指定文化財について、計画的にデジタル化と情報公開を進める「文化財情報システム・美術情報システム」を構築を始め、さらにそのシステムを拡充して、公私立博物館・美術館がインターネットで公開している文化財や美術品の情報を容易に検索できる「共通索引システム」で結ぶことを目指し、これを推進するために財団法人日本博物館協会の協力を得て、「文化財情報システムフォーラム」を設立し、会員の皆様に御協力をいただいておりました。

 現在、文化庁では、平成15年4月より、総務省と連携をしつつ、国や地方の有形・無形の文化遺産に関する情報を積極的に公開すること等を目的とする「文化遺産オンライン構想」(別添)の下、文化遺産のアーカイブ化を推進するとともに、全国の博物館・美術館等の文化財・美術品情報をはじめとする文化遺産情報を集約化し、文化遺産のインターネット上での総覧の実現等の取組を進めています。

 このため「文化財情報システム・美術情報システム」の考え方は、「文化遺産オンライン構想」に包括されることとし、試行版である「共通索引システム」も役目を終わることとなり、ここで「文化財情報システムフォーラム」を平成15年度限りで発展的解消することといたしました。

 文化財情報システムフォーラムの正会員及びオブザーバー会員の皆様には、長年にわたり御協力いただき、誠にありがとうございました。

 今後とも、何卒よろしくお願いいたします。



担当 文化庁文化財部伝統文化課文化財保護企画室